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フルクトース摂取が骨形成に与える影響に関する研究の論文発表2020/04/20

フルクトース(果糖)の大量摂取は、健康な骨の成長に必要なビタミンやミネラルの吸収・排泄を阻害し、骨代謝に影響を与えることが報告されています。しかしながら、フルクトースが直接影響するのか、その代謝産物が作用するのかは不明です。そこで、フルクトースを代謝する酵素ケトヘキソキナーゼ(フルクトキナーゼ)が欠損したマウス(KHK-/-)にフルクトースを8週間摂取させ、血中フルクトース濃度が著しく上昇した状態における骨形成の変化を評価しました。その結果、KHK-/-マウスでは血中フルクトース濃度が健常マウスに比べて数十倍の値を示し、大腿骨の成長阻害とビタミンD代謝の混乱が認められました。一方、骨のミネラル密度や海綿骨の体積、骨梁数は増加しました。結論として、フルクトースは骨成長にある程度影響を与えるものの、顕著なものではありませんでした。これらの研究が査読付きの学術論文として学術雑誌” Calcified Tissue International and Musculoskeletal Research”に掲載されました。
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Williams EAJ, Douard V, Sugimoto K, lnui H, Devime F, Zhangi X, Kishida K, Ferraris RP, Fritton JC (2020). Bone growth is influenced by fructose in adolescent male mice lacking ketohexokinase (KHK). Calcif. Tissue Int., 106, 541-552.

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